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昨今の仕事

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SAPIO8月号の雄安新区レポ。


文春オンラインで香港返還20週年。


上記に関連して、クーリエ・ジャポンに劉暁波死去関連で急ぎの寄稿と、『FRIDAY』(講談社)にコメント。


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ほか、クーリエの通常連載は劉邦の故郷の話。


JBプレスのほうではこんなの↓書いたら結構バズりました。


ほかに7月15日にTBSラジオ。


こちらで聞けます。


最近の仕事はこんな感じです。


近日寄稿と韓国本出版のお知らせ

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近頃はこんなのを。

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中国人金持ちマダムのド迫力日本旅行・密着日記 (文春オンライン)
 
こちらは日本滞在中に取材対象者たちが使った金額がすごいという話ではなく、中国人個人旅行客にべったりくっついて、インバウンドの当事者の目からわが東京を眺めるとこんなふうに見えて、こんな部分が面白かったんですよという話であった。

ほか、取材を通じて感じたのは

・「桜が見たい」だけで衝動的にチケット押さえて日本に来る
・消費の多くは代理購入ではなく衝動買い
・服なり化粧品なり、気に入ったらまるごと全品買いする
・記事に登場する本人はこの手の旅行を1~数ヶ月に1度のペースでガンガンやっている

と、今回の彼女らの訪日旅行の背景に横たわるテクスト全体のリッチ感というか、刹那的なバブリー感がなかなか見ものだったと思う。


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wechat payment公式ページより)

外国人は我慢しろと?「鎖国」が進む中国社会 (JBプレス)

4月下旬にある雑誌の取材で北京・河北省方面に出張した際に、むかついて書いた原稿。ほんとに腹が立つわけですよ。しかも、記事中の状況はここ数年で一気に数レベル上がって進行した感がある。

昨年、中国国内を逃亡し続けた民主活動家の手記『暗黒・中国からの脱出』(文春新書)を刊行したのだが、著者の顔伯鈞の逃亡を可能ならしめたのは、巨大な中国社会の末端における管理のユルさだった。

だが、生活上の極めて高い利便性と引き換えにした人民のデジタル管理が進んでいくことで、従来のユルさは消えつつある。仮に顔伯鈞の逃亡がいまから数年後に発生していたとすれば、彼は逃げ切れなかったかもしれない。

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韓国大統領戦前夜の5月9日刊行で、以下のような本が出る。



本書はいちおうAmazonのデータ上では私も著者になっているのだが、実際は現代韓国政治学者の浅羽祐樹さんと木村幹さんの対談本だ。私は司会進行と、原稿の編集・整理を担当している。

朴槿恵の失脚を導いた韓国社会の内在論理、例の少女像設置問題に象徴される慰安婦問題の解決策、次期大統領就任の可能性が高い文在寅の政策の方向性、北朝鮮との関わり……といったナウな話がぎっしり詰まっていて(おかげで3月は原稿をまとめながら知恵熱が出たのだけれど)とても値打ちモノの一冊となっています。

どうぞ、お買上げを。


飛騨古川に集まる『君の名は。』聖地巡礼中国人(写真多し)

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8日から出張で、香港経由で広東省に来ている。

関西空港から香港行きのキャセイパシフィックの機内でも、いまだに『君の名は。』が上映のラインナップに入っていた。中華圏でも人気である同作を私が見たのは2回目だけれど、むしろ1人で集中して見られたせいか映画館で見たときよりも好印象だった。本作はブームになってから童貞ファンタジーだとか批判も出たりしていたのだが、現実は汚いことばっかりなんだからアニメでは美しい世界を見させてもらったっていいじゃないか。

ちなみに私の搭乗機は、おそらく修学旅行と思われる京都北部の某高校の生徒たちが大量に乗り込んでいた。ほぼ間違いなく、男女でキャッキャウフフしながら機内でも写真を撮り合って青春の思い出を刻んでいる素敵なグループと、一人でヘッドホンつけてアニメ見てる寂しいやつとの残酷な階層社会になっていたと思われる。

スクールカースト下位組男子がんばれ超がんばれ。でも、現実で三葉と出会って付き合えるのはキャッキャウフフ組のほうだから、そこは残念ながら諦めてくれ。たとえ将来、大企業に入ろうと金持ちになろうと決して挽回できないものがこの世には厳然として存在するのだ(ため息)。

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↑キャセイパシフィック航空の機内で安田撮影


で、先だって2月3日に岐阜県に出張して、下記リンクのような内容を文春オンラインに寄稿した。

中国(あと台湾・香港も)からわざわざ飛騨古川までアニメ映画の聖地を見に来るような人は、品が良くてお金持ちでカップル&家族連れ多し。やはり残酷な現実を突きつけられる話である(もっとも、彼らは巷で不安が煽られている外国人観光客のマナー問題とはかなり縁遠いクラスタに属する人たちなので、インバウンド受け入れ的な側面から見れば基本的にはいいことが多いはずだ)

『君の名は。』聖地に“リア充”中国人集団が殺到中 

内容はリンク先を読んでもらうとして、こちらでは記事中に入り切らなかった写真を紹介していくことにしよう。


 【飛騨古川駅】

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↑私が乗ってきた特急『ひだ』に乗り込む、観光帰りの人たち。ほとんど外国人客だ。

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↑作中で主人公の瀧が、司と奥寺先輩を連れて聞き込みをおこなっていたシーンで出てくるタクシー乗り場。



【飛騨古川市街地】

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↑手前から道路左側に見える4人の人影はすべて中国人。親子連れだった。

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↑浙江省から来たカップル(右)。ちなみに奥は日本人の聖地巡礼者。

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↑飛騨市側は、中国語(繁体字・簡体字)や韓国語で聖地巡礼専用マップを準備。



【まちなか観光案内所】

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↑上に写っている3人はすべて中国人。左の女性のように、一人旅の女性客もけっこういる。

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↑観光案内所内で、来訪者に来た場所のスタンプを押してもらうコーナー。台湾・上海・香港が濃い。



【味処「古川」】

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↑聖地巡礼ノートを置いてお客さんを呼び込む、食堂兼土産物屋。

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↑香港から来ました。

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↑四川省から来ました。你是哪個?

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↑名古屋・下呂・高山・古川のルートで回ったらしい中国人4人組。



【飛騨市図書館】

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↑主人公たちが糸守町の情報を得るために立ち寄った図書館のモデルになった。

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↑マナーの遵守を呼びかけつつ受け入れ。英語と中国語の説明も出したほうがいいようには思う。

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↑香港から来ました。「の」は香港人や台湾人も面白がってよく使います。

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↑台湾から来た。

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↑三葉の歩みをたどって。北京⇔飛騨。

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↑「聖地巡礼」はすでに中国語になっている。

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↑中国愛をアピールされても困るんだが。

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↑「君のは」。日本語難しいです。


飛騨市に聞くと、香港や中国のほかタイあたりのTV局からも取材が来たとのことだ。



……ところで聖地巡礼といえば、私の地元の近所の滋賀県豊郷町も忘れないであげてください。『けいおん』放送からすでに10年近くが経ち、街がさびれています。

どうにかならんのけ?

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在米華人「中国人権問題に無関心っぽいトランプを応援したら裏切られたでござる」という話

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表題のような話を、1月29日付けの文春オンラインに寄稿しました。今後も定期的に寄稿することになると思います。

 トランプ当選を応援したのに裏切られた! 「親中共派」在米中国人たちの憂鬱 (文春オンライン)

昨年の大統領選当時、在米華僑(中国系アメリカ人)のなかには一定の熱いトランプ支持層が存在しており、またその多くは親中国政府派の人々であったという。

トランプはどう考えても中国の人権問題や民主化問題に興味がありそうには見えず、また彼はビジネスマンなので「取引(ディール)」次第で南シナ海問題その他もろもろについても上手く話がつくかもしれない。

加えて、グリーンカードや米国籍を持っている合法的身分の中国人移民にとって、トランプが主張する不法移民排斥はむしろ願ったりの話だ。人種差別うんぬんという話も大して気になることではない(中国大陸のみならず香港・台湾も含めた華人系の人たちが、他のアジア人やアフリカ人・ヒスパニック・ムスリムなどに対して結構ナチュラルに差別的な目線を持ちがちであることは、現地を知っている人ならよく知っている話だろう)。

ここらへんが、昨年11月の大統領選時点までの、親中国政府系在米華僑の思惑であったようだ。

以下、在米華僑のトランプ応援団サイト『Chinese Americans for Trump(CAFT)』の公式ホームページからのスクリーンショット引用の形で、昨秋のトランプ当選のためにやたら頑張っていた華僑のみなさんの勇姿をご紹介しておこう。

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まさにノリノリであった。事実、町山智浩さんか冷泉彰彦さん(いま出先にいるので正確な資料が手元にないのだが多分町山さん)のいずれかのエッセイかご著書でも、華僑系団体が航空機をチャーターして空に横断幕をはためかせていたといったトランプ集会の現場レポートが紹介されていたように思う。

当時のトランプ支持中国人たちについては、下記の動画も面白い。中国語の「我認為~」のアクセントで「I think...」と発音しながらトランプ当選をうったえていたメガネのおっさん(インタビュー2人目)が実にナイスだ。




だが周知の通り、当選後のトランプは蔡英文と直電するわ対中強硬派を政権入りさせるわと、中国にとっては悪夢のような言動を連発している(日本もトランプに困惑しているが、中国はもっと困っているのだ)。彼を支持していた華僑たちもずいぶん困ってるらしい……という話である。

調子こいて魔人ブウを呼び出したら自分の街を破壊されたみたいな実にしょっぱい話なのだが、詳しくは文春オンラインでお読みいただければと思います。


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「日台の絆」映画仕掛け人のウソと、それを知りつつ止められなかった悲喜劇

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かねてから台湾ファンやアジア映画ファンの間では話題になっていた、『湾生回家』(2015年、台湾)というドキュメンタリー映画がある。

湾生とは日本統治時代に台湾で生まれ育った日本人のことだ。彼らは終戦を機に日本本土へ引き揚げを余儀なくされ、懐かしい故郷である台湾は「異国」に変わる。そんな故郷への喪失感を抱えつつ後世を生きることになった。

湾生は約20万人にのぼったとされるが、戦後の複雑な日台関係史や、満洲などからの引揚者と比して台湾引き揚げ者は相対的に環境が恵まれていた(これは逆に、悲惨すぎる満洲引揚者に配慮して台湾引き揚げ者たちが声を上げづらい要因となった)ことなどから、彼らの存在感は従来は希薄だった。戦後史のなかで日本でも台湾でも忘れられた存在となっていたと言っていい。

この、現在は高齢となった湾生の老人たちに取材してその声を丹念に拾い、彼らの台湾への帰郷の様子を伝えたドキュメンタリー映画が『湾生回家』だ。台湾での公開時には公称16万人を動員する、このジャンルの映画としては異例の大ヒットとなった。

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ところがこの『湾生回家』、作品のエグゼクティヴプロデューサーを名乗って日台両国での関連イベントにしばしば出席し、同名の著書(内容は映画と異なる)を刊行してベストセラー作家になっていた仕掛け人の自称「田中実加」氏の経歴詐称や絵画の盗作が発覚。年末年始にかけて台湾国内で大炎上状態となった。

『湾生回家』は昨年12月、台北代表処(事実上の台湾大使館)と日華懇によって衆議院第一議員会館で親台派議員の重鎮たちの前で上映されるなど、台湾政府の対日友好外交に活用されたほどの作品だ。

また「湾生の孫」を自称した田中実加氏が日本国内で登壇した映画関連イベントは台北代表処の台湾文化センターが、同じく彼女が台湾国内で開いた湾生の帰還イベントは当時の交流協会(事実上の駐台日本大使館)が、運営や告知などに協力をおこなっていたことも確認されている。

このかなりデカい事件の全体像とその関連事情について、日本ではなぜか関連報道が不思議なほど少ないので、関係者に取材して講談社の『COURRiER Japon』のに寄稿したのが以下の記事だ(当分は同誌のWEB会員以外も全文を読めるのでお早いうちに)

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経歴詐称で国際的炎上中! 「日台の絆」映画の仕掛け人、自称・田中さんが巻き起こした大騒動

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ちなみに映画『湾生回家』それ自体はまともなドキュメンタリーであり、仕掛け人の経歴詐称と映画それ自体は切り分けて考えるべきだという意見が関係者以外からも出ていて、私も同様の考えである。なにより、戦後史に翻弄された湾生たちが日台両国の歴史の裏に大勢いたことは事実、映画とそれにともなう台湾国内の湾生ブームが、湾生たちに戦後70年ぶりに光を当てたことも事実なので、この企画自体は意義深いものであったはずだ。

また、こういう記事を書いておいてなんなのだが、取材過程で日本側の配給会社(単館・ミニシアター系の国内外の映画配給を多く手がけている)はかなり先方に不都合であろう問い合わせに対しても責任感を示して答えており、この手の不祥事に対応する際の企業の姿勢としては、むしろ取材前よりも強い信頼性を覚えさせるものだったことも付記しておきたい。

(大手の会社ではなかなかやらない、いいアジア映画の配給をやっている会社だ)


ただ、日本人の湾生を主題としていて、日本人や日本語ができる台湾人が制作にかかわり、現在も日本国内で公開中で、しかも日本の国会議員が大勢で作品を鑑賞し、日台両国の大使館級組織が経歴詐称者のイベントに協力していた映画の仕掛け人が日本人を自称する経歴詐称をやって炎上した話が、なぜかレコードチャイナなどの翻訳報道と産経新聞の短い記事1本以外は、わが国でほとんど報じられていないという不思議な事態が起こっていた。

これはやはり詳しい事情を記録しておかなくてはならぬと考えて、上記の記事を書かせてもらった次第である。


 

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